令和4年の労働災害

厚生労働省は、7月27日に、令和4年の労働災害発生状況を
労働政策審議会安全衛生分科会に報告しました。

令和4年における労働災害による死亡者数は774人。前年から4人減少。
これは、労働環境の安全性に対する持続的な取り組みの成果と言えるでしょう。
しかし、ここで注目すべきは、事故のタイプに関する数字です。

労働災害の事故例を見てみると、「はさまれ・巻き込まれ」による事故は14.8%減少しましたが、
一方で「墜落・転落」が7.8%増加しました。
この増加は、高所での作業における安全対策の重要性を示しています。
しかし、未だに「墜落・転落」事故の増加の背後にある理由は不明です。
何がこれを引き起こしているのでしょうか?

また、休業4日以上の死傷者数が、前年比で1.7万人増加し、13万2,355人に達しました。
これは平成14年以降の最高記録となる数字です。
特に、「転倒」や「動作の反動・無理な動作」による労働災害の増加が目立っています。
労働環境の安全性を高めるために更なる取り組みが必要だと思われます。

この統計には新型コロナウイルスによる労働災害は含まれていません。

令和4年の労働災害データは、安全対策の成功を示す反面、未解決の課題も多く抱えています。
労働環境をさらに改善し、労働者の安全と福祉を守るために、
新たなアプローチと革新的な対策を模索する必要があります。
働く環境において、命の危険を感じることのない世の中でありたいです。

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