人権デューデリジェンス
企業活動のグローバル化が進み、
企業活動における人権の尊重は注目されています。
デューデリジェンスとは、
M&Aなどで使われる言葉で
企業買収時の企業価値や適正価格の整合性を見定めるために
「当然おこなうべき(Due/デュー)」
財務分析や企業内部に潜むあらゆるリスクを
「不断の努力(Diligences/デリジェンス)」
で徹底的に調査する行為。
その頭に「人権」がつくと
「人権侵害リスクへの対応について企業が不断の努力で当然行うべきこと」
といったところか。
人権デューデリジェンスのプロセスは、
ステークホルダーエンゲージメントと
苦情処理システムを踏まえつつ
・人権方針の策定
・人権への影響評価
・是正措置
・モニタリング
・情報開示
という流れをたどっていく。
ステークホルダーエンゲージメントとは、
事業者がステークホルダー(企業の活動にかかわり、サービスやプロダクト等の影響を受ける人)の
ことをよく理解し、ステークホルダーとその関心事を、事業活動と意思決定プロセスに組み込む
組織的な試みの事。
ビジネスと人権(BHR:business and human rights)
対応すべきことは、特別なことをするというよりは、
基本的には人を大切にすること。従業員や利害関係者の人としての尊厳を守ること。
そんな社会づくりのために、人権デューデリジェンスが求められています。