コラム
外国人労働者の増加は「解決」ではなく「新たな問題」

厚生労働省の最新調査によれば、日本で働く外国人労働者は約182万人。前年から大幅に増加しています。雇用理由の7割が「労働力不足の解消」。一見すると「人手が足りないから助けてもらっている」という前向きな説明に聞こえます。 […]

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コラム
「150万円未満OK」──見かけの優遇、その裏側

厚生労働省が発表した新しいルールでは、2025年10月から、19歳以上23歳未満の人が健康保険の扶養に入れる収入条件が「年収130万円未満」から「150万円未満」に緩和されます。 一見すると「若い人の働き方を応援する制度 […]

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コラム
小規模事業所のメンタルヘルス対策が進まない理由

厚生労働省の調査によれば、労働者50人以上の事業所では9割以上がメンタルヘルス対策を実施している一方で、10~29人規模の事業所では半数程度にとどまっています。数字を見れば一目瞭然ですが、ここには小規模事業所ならではの“ […]

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コラム
最低賃金に縛られる非正規の現実

厚生労働省の調査によれば、中小企業の約6割がパートやアルバイトの賃金を決める際に「最低賃金」を基準にしているという。正社員の賃金が自社の業績や職務内容を反映しているのに対し、非正規の賃金は地域別最低賃金に事実上“張り付い […]

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「選択的週休3日制」という理想と現実

「週休3日制で人生をもっと豊かに」。耳に心地よいスローガンではある。しかし、現場を知る人ほど、この制度が社会全体に広がる未来を現実的に思い描くことは難しい。 選択的週休3日制の最大の課題は、現場との乖離だ。介護や医療、保 […]

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ストレスチェックの本当の効用とは

「ストレスチェック、受けましたか?」 定期実施されるこの制度。質問票に「はい」「いいえ」と答えていくと、「あなたは高ストレス者です」とか「問題なし」とか、診断らしきものが表示されます。 しかし正直に言えば、多くの社員は「 […]

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制度づくりより「使える仕組み」を―教育訓練休暇給付金

令和7年10月から始まる教育訓練休暇給付金。無給で長期休暇を取り、学び直しをする人に生活費を支給するという仕組みです。理念は立派です。人材育成やキャリア形成を支援する姿勢もわかります。けれども、現場から見れば「絵に描いた […]

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コラム
数字のカラクリ──国民年金納付率の裏側

厚生労働省が発表した令和6年度の国民年金「最終納付率」は84.5%。統計開始以来の過去最高だと、ニュースは誇らしげに伝えています。しかし、この数字を額面通りに受け止めてよいのでしょうか。 ■ 納付率のカラクリ国民年金の納 […]

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「働きたい」の本音はどこにあるのか――高齢者就業意欲という言葉の裏側

内閣府が発表した令和7年版「高齢社会白書」によると、現在仕事をしている60歳以上のうち、83.7%が「70歳以上まで働きたい」と答えたとされている。この数字だけを見ると、「高齢者は働くことに意欲的」と読み取るのが一般的か […]

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コラム
「骨太方針」という空虚な呪文──賃上げを語る資格はあるのか

毎年、政府が発表する「骨太の方針」。名前のインパクトに反して、その中身が薄っぺらいことに、そろそろ多くの人が気づいているのではないだろうか。 令和8年度(2026年度)の社会保障費に関して、政府は6月13日、「賃上げ対応 […]

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