コラム
「骨太方針」という空虚な呪文──賃上げを語る資格はあるのか新着!!

毎年、政府が発表する「骨太の方針」。名前のインパクトに反して、その中身が薄っぺらいことに、そろそろ多くの人が気づいているのではないだろうか。 令和8年度(2026年度)の社会保障費に関して、政府は6月13日、「賃上げ対応 […]

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コラム
出生数が減少する国で、私たちは何を失っているのか

2025年、出生数がついに70万人を下回りました。厚生労働省が発表した人口動態統計によれば、2024年の出生数は68万6,061人。戦後最大だった昭和24年(1949年)の約270万人と比べると、実に200万人もの減少で […]

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コラム
職場の熱中症、その責任は誰にあるのか?

今年も、夏が来た。そしてまた、誰かが命を落とした。 厚生労働省によると、2024年(令和6年)に職場で熱中症によって死傷した人の数は1,257人。前年よりも14%増加し、統計を取り始めた2005年以降で最悪の数字となった […]

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コラム
年金制度は、誰の未来に寄り添っているのか――第3号問題の本質

「第3号被保険者制度の見直しが必要かどうか」この問いは、何年も前から繰り返されてきたが、いまだに抜本的な改革には至っていない。 制度の恩恵を受けている層からの反発を恐れ、政治も行政も正面から切り込めない。だが、もはや「見 […]

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150万円未満に緩和──それで、若者は救われるのか?

健康保険の被扶養者に関するルールが変わります。2025年10月から、19歳以上23歳未満の人について、年間収入が「130万円未満」なら扶養に入れるとされていた基準が「150万円未満」へと引き上げられます。 この変更、わざ […]

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コラム
「失われた」のは・・・“考える力”

「失われた30年」とよく言われる。バブル崩壊から経済が停滞し、日本は成長の軌道を外れた──そんな話だ。だが、この“失われた”という言葉が、まず他人事すぎて気に入らない。まるで、誰かのせいで勝手に日本が沈んだかのように語ら […]

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「就職率98%の幻想」——見かけの好調が示す、日本の若者のリアル

厚生労働省と文部科学省が発表した「令和7年3月卒の大学生の就職率」は98.0%。調査開始以来2番目に高い水準とのことで、「売り手市場は続いている」と厚労相は胸を張る。 だが、これを素直に「明るいニュース」と受け取っていい […]

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「老後は自己責任」シミュレーター? ー 年金制度の"限界宣言"を読み解く

4月23日、厚生労働省が「公的年金シミュレーター」にiDeCo(個人型確定拠出年金)の試算機能を追加する案を発表した。公的年金だけでは不安だから、という前提に立っての追加機能だ。 だが、それは言い換えれば、「年金だけでは […]

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保険料はじわじわ上がり、組合は赤字だらけ――健保はもう限界なのか?

健康保険組合(健保組合)の保険料率が、また少し上がります。2025年度(令和7年度)の平均保険料率は9.34%、前年度から0.03ポイントの上昇です。たった0.03?と思うかもしれません。でもその裏にあるのは、健保制度が […]

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コラム
「医師の働き方改革」は絵に描いた餅か? ― 外科医6割「時間外労働は不変」の現実

2024年4月、ついに医師にも「時間外労働の上限」が適用された。政府が掲げる「医師の働き方改革」の本格始動である。だが、ふたを開けてみれば、日本外科学会のアンケート調査(回答数6,245人)で明らかになったのは衝撃的な現 […]

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