ゼロゼロ融資

「ゼロゼロ融資」とは、
新型コロナウイルス感染拡大の影響で売上が減少した個人事業主や小規模事業者向けの支援制度です。
実質的には無利子かつ無担保でお金を貸してもらえる制度ですが、
実際には返済が必要で、条件を満たすと利子分が最長3年間、都道府県から助成されます。

この制度は、事業者が実質無利子で大きな額を長期間にわたって借り入れられるため、
売上が急減した事業者を救済するための手段といえます。
初期には政府系金融機関が提供していましたが、需要が急増したため、
2020年5月からは民間金融機関も提供し始めました。

ただし、政府系金融機関では2022年9月末、
民間金融機関では2021年3月末で新規の融資は終了しています。
今後の大きな課題は、ゼロゼロ融資を受けた事業者の返済です。
一部の事業者は元本の返済を5年間も先延ばしにできるため、返済開始時期は異なります。

2023年以降、民間金融機関でのゼロゼロ融資も3年が経過し、返済が本格化します。
経営状態が回復しない場合、利息や元本の返済が厳しくなり、事業者にとっては困難な状況となります。

そのため、コロナ借換保証が導入されました。
これは、ゼロゼロ融資の返済が難しい場合に信用保証料を引き下げる制度で、
事業者の状況に合わせた支援策です。

コロナ借換保証を利用すると、通常の借り換えよりも信用保証料が少なくなり、
返済の負担が軽減されます。

ゼロゼロ融資は新型コロナウイルスの影響を受けた事業者向けの無利子融資制度であり、
コロナ借換保証は返済が難しい場合に信用保証料を削減する支援策です。
この制度を上手く活用することで、返済の負担を軽減し、長期的な経営安定の一助となるかと思います。