高齢者の所得

厚生労働省は7月4日に、2022年の家庭ごとの平均所得に関する調査結果を発表しました。
この調査によれば、2021年1月1日から12月31日までの家庭ごとの平均所得は、全体で545万7千円でした。

家庭の種類別に見ると、高齢者世帯の平均所得は318万3千円、
高齢者世帯以外の世帯では665万円、児童がいる家庭では785万円でした。

具体的な所得の内訳を見ると、全体の家庭での所得の73.2%が「働いて得た所得」であり、
20.1%が「公的年金や恩給」からのものでした。

一方、高齢者世帯では、所得の62.8%が「公的年金や恩給」からのものであり、
25.2%が「働いて得た所得」でした。

また、公的年金や恩給を受けている高齢者の家庭の中で、
その支給金額に100%依存している家庭は44.0%であり、
80~100%未満の家庭が16.5%、60~80%未満の家庭が13.9%でした。

高齢者世帯の所得の大部分が公的年金や恩給に依存していることが分かります。
これは高齢者の働く機会が限られることや、年金制度の重要性を示しているとも考えられます。
また、100%が公的年金に依存している家庭が44%も存在することは、
高齢者の経済的な安定の必要性を浮き彫りにしていると思います。

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