健康保険組合のお金の話!赤字になった理由は?
4月20日、健康保険組合連合会が令和5年度の予算編成状況を発表しました。
結果は赤字組合が全体の約8割を占め、赤字の金額はなんと5,623億円にもなりました!
会見では佐野雅宏副会長が「一番の理由は高齢者の医療費が増えたことです」と説明しました。
令和5年度の予算の経常収支は、収入が8兆6,161億円、支出が9兆1,784億円で、
5,623億円の赤字となりました。
組合の数は1,380組合で、赤字を計上している組合は
前年度よりも130組合増えて1,093組合になりました(全体の割合は79.2%)。
また、料率を引き上げた組合は135組合です。
保険料の収入は前年度比で2.8%(2,317億円)増加しましたが、
一方で保険給付費は5.5%(2,475億円)増え、
令和4年度と同じく高い伸びを示しています。
特に高齢者の負担金は令和4年度の減少の反動で7.3%(2,523億円)増加しました。
後期高齢者支援金も9.9%(1,967億円)増えています。
健康保険組合のお金の使い方については、たくさんの課題があることが見て取れます。